「現在の借金額が多すぎるので,減額したい。」,「もう少し減額してもらえたら,借金を返済していけるのに。」
といった悩みを抱えている方が少なくありません。借金が増え過ぎて毎月の返済負担に耐えかねる状況であれば,早めに債務整理を検討しましょう。「任意整理」や「個人再生」をすれば,借金を減額して,支払える範囲に落ち着かせることが可能です。
ここでは,債務整理で借金を減額する方法について,弁護士が解説します。
このページの目次
1任意整理の概要
任意整理とは,債権者と個別に交渉して借金を減額してもらう債務整理の方法です。合意後に発生する利息を全額カットしてもらえるので,「元本額」まで返済額を減らすことができます。消費者金融からの借入やクレジットカードのリボ払いなど,高利の利息を伴う借金を抱えるケースにおいて,有効な債務整理の手段といえます。
ただし,基本的には利息部分のカットにとどまりますので,あまり高額な借金を抱える方には向きません。
2個人再生の概要
個人再生とは,裁判所に対し,申立てを行い,大幅に借金額を減額してもらう債務整理の方法です。
借金の減額率は,抱える負債の金額等によって異なりますが,おおむねの目安は,以下のとおり。
負債額が 〇100万円未満・・・減額されない。 〇100万円以上500万円未満・・・100万円にまで減額可 〇500万円以上1500万円未満・・・5分の1に減額可 〇1500万円以上3000万円以下・・・300万円まで減額可 〇3000万円超5000万円以下・・・10分の1に減額可 |
ただし,ある程度の財産がある場合,最低限,保有している総財産の評価額までは支払が必要です。
個人再生では,元本や既に発生した利息,遅延損害金もすべて減額対象となりますので,多額の借金を抱える方にも非常に有効な手段となります。また,住宅ローンを抱えている方の場合,「住宅ローン特則」を適用して大切なマイホームを守ることが可能です。
3最後の手段としての自己破産
任意整理や個人再生をすると借金は減額されますが,ゼロになるわけではありません。各手続後に残った借金については,支払わなければなりませんので,そもそも支払能力が全くない方の場合,任意整理,個人再生いずれの方法によることもできません。
そのような場合,裁判所に対し,自己破産を申し立てて借金をすべて免除してもらいましょう。
4弁護士に依頼するメリット
「借金を返済していくのが辛い。」,「しんどい。」などと感じたら,迷わず早めに弁護士にご相談ください。
負債の状況が極端に悪化する前であれば,任意整理や個人再生の方法によって借金問題を解決できる可能性が高くなりますし,大切なマイホームなどの財産も守りやすくなります。対応が早ければ,その分無駄な利息等の支払を抑えて返済額を少なくすることが可能です。弁護士に債務整理を依頼すれば,直ちに債権者からの取立てや督促の連絡が来なくなりますので,それらに伴う精神的負担を少しでも軽くするためにも早めにご依頼ください。
当事務所では借金問題の無料相談に対応しています。親身になってお話を伺い,皆さまの借金問題の解決に向け,迅速かつ適切に対処してまいりますので,安心して当事務所にご依頼ください。