- 過去に消費者金融やクレジットカード会社から借金して,高い利息を支払い続けていた
- 完済してから長い時間が経過している
- 過払金がないかどうか調べてほしい
- 過払金の計算方法を知りたい
このような方々は,過払金請求をして,過去に払い過ぎた利息を取り戻せる可能性があります。
ここでは,過払金請求のポイントについて,弁護士が解説たします。
このページの目次
1過払金請求のポイント
⑴過払金請求とは
過払金請求とは,過去に利息制限法が規定する制限利率を超過した高金利で借金返済をしていた場合に,払い過ぎになっている利息を取り戻すことができる手続です。
今では,利息制限法や貸金業法が改正されて,制限利率を超える利率による貸付けは禁止されていますが,以前はその当時の利息制限法が定めていた「みなし弁済規定」により,多くの貸金業者が同法の制限利率を超過する高金利で貸付けを行っていました。
そのような状況において,平成18年1月,利息制限法の制限利率を超過するような高い利息は本来支払う必要がないことを確認する最高裁判所の判決が出されました。
そして,これを機に,それ以降,消費者金融等に対し,過払金の返還請求が行われるようになりました。
過払金が発生するのは,おおむね2007年頃までに消費者金融やクレジットカード会社から高金利で借金を重ねていたようなケースです。
⑵過払金請求の方法
過払金請求をするには,相手業者と交渉して,返還を要する過払金の金額や返還時期を決定します。この時の交渉如何により,業者から返還される過払金の金額などが変わってきますので,過去の借入や返済に関する客観的資料に基づき,きちんと準備して交渉に臨むことが大切になります。
そして,相手業者と交渉してみたものの,合意ができない場合には,裁判所に対し,過払金請求訴訟を起こす必要があります。
⑶過払金請求の注意点
過払金請求を行う場合の注意点をお話しします。
過払金請求を検討するケースにおいて,中には完済後かなりの期間が経過してしまっている場合も少なくなく,そのような場合には時効の完成の有無に注意する必要があります。
過払金が発生していても,完済後10年が経過することで,過払金請求権はいわゆる消滅時効にかかり,以後一切の請求が認められなくなります。
そこで,借金を完済してからかなりの期間が経過している方は,この時効の問題に留意しつつ,未だに消滅時効にかかっていないのであれば,できるだけ早期に過払金請求の手続を開始すべきです。
また,過払金請求は,債務整理の一種と考えられていますが,他の債務整理法とは異なり,過払金請求を行うことで,信用情報機関に事故情報として登録がなされるようなこともありませんので,引き続きローンやクレジットカードを利用されたいという方々も,安心して過払金請求を行っていただくことができます。
2当事務所に依頼するメリット
過払金請求の手続は,自分,あるいは,親戚等でも行うことはできますが,消滅時効の問題を含め,これに迅速かつ適切に対応していくには,利息制限法等に対する正確な知識や経験が物を言います。過払金の有無の計算や相手業者との交渉はもとより,交渉では決着が付かず,過払金請求訴訟を起こすとなれば,もはや一般の方が独力で対処することは至難の業でしょう。過払金請求についても,専門家である弁護士に依頼することで,その後の手続を迅速かつ適切に進めることができ,過払金の着実な回収を実現できるのです。
当事務所では,過払金請求を含む,債務整理(借金問題)に積極的に取り組んでおり,同問題の無料相談に対応しております。親身になってお話を伺い,迅速かつ適切に対処してまいりますので,過払金請求を検討されている皆さまも,安心して当事務所にご依頼ください。