企業を取り巻く環境変化と企業法務の今後

 皆さま,こんにちは。

 弊所のコラムをご覧いただき,ありがとうございます。

 これから、何回かに分けて、企業法務に関する記事を掲載させていただきます。

 昨今、インターネットを始めとする情報技術(ICT)の急速な進歩により、企業ビジネスを取り巻く環境が劇的に変化しています。最近では、各種クラウドサービスが発達するとともに、ビッグデータ等の利活用が促進されるなど、インターネットを利用した経済活動の進歩によって、企業ビジネスや社会のあらゆる分野で歴史的な転換点を迎えています。

 インターネットの発達は、かつてないグローバリゼーションを後押しする原動力になっています。グローバル化した世界経済システムは、市場経済をベースとしながら規制緩和が進み、事前規制型社会から、自己責任に基づく事後規制型社会への移行を促しています。

 このような急速な情報技術の進歩、企業活動のグローバル化、事業展開の迅速化及び最近の国際情勢の変化等の状況において、環境問題や消費者問題等の新たな社会的規制も強化されることになり、企業を取り巻く環境は厳しく、企業活動に伴うリスクはより多様で複雑になっているといえるでしょう。

 企業や企業ビジネスにとっては、市場経済が進展していくなかで、株主、従業員、顧客、取引先、一般消費者といった多様な利害関係者に対する責務がより重視されるようになってきており、社会的な評価がより求められるようになってきています。

 我が国においては、従前に比して企業再編が活発に行われるようになり、分社化や従来の企業グループの枠を超えた合併等が行われ、雇用の流動化も急速なスピードで進んでいます。その変化に応じて、従来のような日本的経営の特徴だとされてきた従業員相互間あるいは経営者サイドと従業員との間における暗黙の了解や、友好的な信頼関係に依存した経営管理のあり方にも限界が生じてきています。コーポレートガバナンス改革の一環としての社外取締役制度の導入等も、第三者的な客観的評価が常に求められているということにほかならず、外部に対する適切な情報開示や説明責任という経営の透明性が求められています。

 以上のような社会的進化のスピードが速く、また法令遵守を超えた社会的責任や経営の透明性が重視される状況においては、多様で複雑なリスクをいかにコントロールするかというリスクマネジメントの問題が、企業にとっての重要な経営課題となっているといえるでしょう。また、そのための内部統制システムをいかに構築し、運用するかという点がこれからの企業活動及び企業経営にとって、最も重視されるようになっています。

 多様なリスクにさらされている企業や企業のビジネス活動における企業法務の役割も、自ずとその重要性が増しており、法令遵守等の責任も重くなっています。企業法務の役割として、従来は、紛争やクレーム処理を中心とした「臨床型」の役割のイメージが強かったのですが、今では紛争を未然に防止するのがより重要な役割であると認識されるようになり、経営環境の変化と法の変容に対応して、より戦略的かつ経営的な活動が求められるようになってきています。

 このように企業をめぐる様々な環境の変化とともに、企業法務に求められる役割を認識しつつ、今後どうなるのか、またどうあるべきか、さらには法務人材の養成をどうするか等を考えることが重要です。このことは、企業経営者にとって、また企業法務に携わる者たちにとっても非常に重要な課題になっているといえるでしょう。

 弊所のコラムをご覧いただき,改めて感謝申し上げます。皆さまとのご縁に感謝し,日々精進して参ります。

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